RPGを作成するにあたって、最低ひとりのプレイヤーキャラクター(アクター)が必要になります。
そこで最初は、アクターの作成を行いましょう。
ゲーム中にパーティーに加わることのあるメンバーを、Maker(ツクール)では「アクター」と呼びます。
また、戦闘に参加する敵キャラとアクターをまとめて「バトラー」と呼ぶことがあります。
アクターの作成は、ヒエラルキーの キャラクター>アクター で行います。
ここでは既にデフォルトゲームのアクターが多数登録されていますが、今回は、新たなアクターを作成しましょう。
ただしこの章では、アクターの、名前とグラフィック関係のみを行います。それ以外の項目は、後ほど説明します。
●アクターを右クリック
まずは、アクターを右クリックし、「アクターの新規作成」を選択します。
リストの末尾に「#0025名称未設定」が作成されました。
新たに作成したアクターを選択すると、右側のインスペクタに、そのアクターの詳細設定が表示されます。
まずはアクターの名前を入力しましょう。好きな名前でかまいませんが、ここでは「マックス」という名前にします。
この他にも、様々な項目があるのが分かると思います。
このように、「ヒエラルキーで項目を選択し、 インスペクタで、その項目の詳細設定を行う」というのが、Uniteの大原則となります。
新たな画像を使う場合、「インポート」を行いますが、今回はデフォルトゲーム用に準備されているものから選択することにします。
「画像ファイル選択」をクリックし、選択を行うと、次のようなウィンドウが表示されます。
ここから選択してください。
顔アイコンを新規に作成する場合、サイズは、290x290にします。上下左右の1ドットずつが削られるので、実質的なサイズは288x288になります。
これは、従来のツクールMV/MZの縦横2倍になります。
歩行キャラでは、ふたつの設定項目があります。ひとつは、マップ上を歩くときの歩行キャラ、もうひとつはサイドビュー戦闘時の歩行キャラです。まずは、前者の説明から行います。
新しい歩行キャラを作成する場合、先に「素材管理」の設定が必要ですが、今回はデフォルトゲーム用に既に準備されているものから選択することにします。
インスペクタの「画像データ>歩行キャラ」にある「画像ファイル選択」を行うと、顔アイコン設定時と同様、歩行キャラの一覧が出るので、その中から選択してください。
一覧にない、新たな画像の歩行キャラを作成し、設定を行う場合の方法を紹介します。やや上級者向けですので、読み飛ばして戴いてもかまいません。
まず、素材管理>キャラクター>歩行キャラの項目を右クリックし歩行キャラの新規作成を行います。
以上の設定を完了すると、新たな歩行キャラがリストに追加されます。
サイドビュー戦闘を行う際に設定される画像を設定します。フロントビューの場合、特に設定の必要はありません。
こちらも今回は準備されているものを作ります。 「歩行キャラ」で「画像ファイル選択」を行うと、
素材管理の「SV戦闘用」に準備されているSV歩行キャラの一覧が出るので、その中から選択します。
ツクール(Maker)では、戦闘をサイドビュー、フロントビューのうち、好きな方を選べます。
バトルの編集>戦闘シーン のインスペクタの「基本設定」で選択可能です。
なお、サイドビュー用の画像は、素材管理>SV戦闘用>アクター で設定可能で、
「通常攻撃」「詠唱待機」「防御」など、18種類のアニメが設定されています。
従来のツクール(Maker)では、これらのアニメはひとつのファイルにまとめられていましたが、
Uniteでは、各モーション毎に画像ファイルを設定するため、18個のファイルを設定します。
これにより、各モーション毎に、異なるアニメパターン数を設定可能になります。
ピクチャとは、立ち絵のことで、主に、会話の際や、メニュー画面にて表示されます。
設定によっては、必ずしもすべてのアクターに設定する必要はありません。
新たな画像を使う場合、「インポート」を行いますが、今回は準備されているものから選択します。 「画像ファイル選択」をクリックし、表示された一覧から選択を行ってください。
ピクチャは、設定必須の項目ではありませんが、設定を行った場合、以下の場面で使用可能です。
それぞれ、表示をピクチャにしたい場合、設定はそれぞれ、以下で行います。
上記で、顔アイコンや歩行キャラ、ピクチャのいずれかを設定可能です。
また、イベントコマンドでの設定も可能です。
なお、顔アイコンについては、バトルメニュー画面で必要になる他、会話ウィンドウで表示することも可能なので、設定することをおすすめします。
シナリオで重要な役割を担うキャラのうち、仲間にはならないキャラをNPCとして登録できます。
NPCには、名前と、顔アイコン、歩行キャラ1、ピクチャの設定が可能です。
NPCとして登録されたキャラは、イベントコマンド「文章の表示」の際に、「キャラクター指定」での選択が可能になり、名前や、顔グラフィック、立ち絵がすぐに設定できます。
このため、登場機会の多いキャラクターはNPCとして登録することをおすすめします。
アクターを作成したら、ゲーム開始時のパーティーを設定しましょう
キャラクター>初期パーティー設定 を選択し、インスペクタで確認、設計が可能です。
まず最初に、初期パーティーの人数を設定します。インスペクタの「メンバー数の設定」で、ひとりから最大4人までが選択可能です。
設定した人数分、アクターが表示されます。アクター名のボタンをクリックし、選択してください。
二人以上のパーティーの場合、先頭のアクターのみ表示にするか、 2番目以降のアクターが後ろに付いて来る形、いわゆる隊列歩行にするか、選択が可能です。
設定は、初期設定>オプション のインスペクタの、「パーティの隊列歩行」にて行えます。
従来のツクールでは、パーティーの最大人数に上限はありませんでした。 5人以上にした場合、戦闘の際には先頭の4人が参加する仕様でした。
しかし、これは複雑化の原因となるため、Uniteでは、最大人数は4人になりました。 すなわち、4人いる状態で、アクターの追加を行っても、追加されることはありません。